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Charles Martin Emile Galle

シャルル・マルタン・エミール・ガレ

フランスを代表するガラス工芸家の第一人者。
「もの言うガラス」と呼ばれる作品は、ガラスの表面に詩の一句などを表現したガラスで世界での評価も高く、現代のアートにも多大の影響を与えている。

1889年にはパリ万博において、ガラス部門でグランプリ・陶器で金メダル・家具で銀メダルと世界を驚かせた。

1898年には「マルケトリ技法」、「パチネ素材」で特許を取得。
日本でもガレの作品は根強い人気があり、ガレ美術館などが多数存在する。

Vase Depicting Orpheus and Eurydice

花瓶を描いたオルフェウスとエウリュディケ

世紀末から20世紀初頭のパリ文化を、「ベル・エポック」(良き青春)と呼ぶ。
1889年、フランス革命100周年を記念して、万国博覧会が開催された。
「エッフェル塔」で名高いこの万博に、ガレは300点以上のガラスを出品した。
その時、話題になったのがこの「黒いガラス」である。

有名な神話の一場面である。いままさに黒いクリスタルの中に姿を消そうとするエウリディケ、妻を救おうとするオルフェウスの様子が劇的に描かれている。

ガラスといえば、透き通った明るくて美しいものという、それまでの常識を覆した、この黒いガラスシリーズは、人々の心奥深く訴えるものがあったのだと思う。

ガレはこの万博を期に、一般に売れるもの(工房を経営するものとして)と、ガレ自身の独自の作風に基づいたもの(芸術家として)に分けて、製作するようになった。
彼は、経営者としても一流だったのだ。

彼の作品のモチーフは、常に自然の中にあった。植物、昆虫、魚、そして、行き着くところは「生と死」、つまり生命の無常である。
また、技術面では、エナメル彩、カメオ彫り、マルケットリー(象嵌)技法、エッチング、グラヴュール(削り込み)、などあらゆる方法を取り入れ、モチーフは、ジャポニスムやペルシャや古代エジプトなど外国へも興味の幅を広げた。
ガレは、ガラス製作において全ての過程でパイオニアであったのだ。
そして、芸術に向かう情熱とバイタリティは、他人には絶対真似できない、凝りに凝った作品達に見事に結実していった。